みなさん、こんにちは!
「愛され女性」育成トレーナーの下辻 恵です。
今日はアニメ「忘却バッテリー」7話についてお話をさせてください!
前回は6話についてお話をしましたが、今日は7話について。
あ、ちなみにネタバレを大いに含んでおりますので、また未視聴の方はご注意くださいね。
この6話と7話は「イップス」という、エラーなど心的トラウマのような出来事をきっかけにこれまで思い通りにプレーできていたのが突然できなくなってしまう症状を抱えた「藤堂葵」くんのお話になります。(長髪金髪のバットを振っている子です)
前回の6話では「イップス」になってしまったお話が中心だったのですが、この7話では今のチームメイトと一緒に「イップス」をどう乗り越えるか?というお話になります。
藤堂くんのポジションはショート(二塁と三塁の間)なのですが、ファースト(一塁)に投げる時だけ「イップス」が発動します。
この時の藤堂くん視点で、視界が歪むような表現が心情を理解しやすくてとても良かったです。
そこで何度も練習をするのですが、どうしても上手くいきません。
そりゃずっと苦しんで肩が壊れそうになるくらいまで練習したのに、環境が変わったからといってすぐ治るようなものではありませんからね。
そんな時、天才ピッチャーである「清峰葉流火(きよみねはるか)」が「どうしてできないんだ?」「努力が足りないんじゃないのか?」と爆弾発言をぶっ込みます。
このシーンは見ていて「ヒィーーーー」「ハルちゃんやめて!」と思ってしまいました。
でもハルちゃんは天才で、努力が120%自分に返ってくる人だから「できない」ことが理解できないし「できない人」の心情も分からないからこんな発言ができちゃんですよね(^_^;)
だけどこれって別に「天才」じゃなくても、私たちも自分にとって「当たり前」のことができない人を前にすると同じようなことを思ってしまうんじゃないかな?
「え?何でこんなこともできないの?」と、悪気もなく単なる疑問として平気で人を傷つけている可能性があるのです。
これってある意味怖いですよね。
そんな中、ハルちゃんの相方である「要圭」(かなめけい)ちゃんが「人の努力、否定するのは禁止な」と注意します。(ここ、めっちゃ格好良かった!)
それでもピンと来ていないハルちゃんは本当に…最強だよ(^_^;)
でも藤堂くんも「できるまでやるのが努力だ。俺は途中で放り出した。清峰が正しい」と全肯定しました。
いやー藤堂くん、めちゃくちゃ心が強い子だね。さすがチームを引っ張って来た人物なだけあるね。
私だったらこんな心をえぐってくるような発言をされたら自分の心を守るために怒っちゃうかもしれない。もしくは「やめる!」と逃げ帰っていたかも。
と、この7話は本当に全てのシーンのセリフや描写が心に刺さって全部お伝えしたくなってしまいますが、それよりも実際に視聴してもらった方が私が伝えるよりも感動すると思います(^_^;)
だけどチームメイトがそれぞれアイディアを出し合ったりして真剣に「自分」と向き合ってくれる姿勢に藤堂くんの心が緩んでいく様は感動するシーンでした。
野球が盛んではない都立の野球部だからこそ、気負わず「イップス」と向き合えたのかもしれませんね。
考えるよりも先に体が動くようにファースト送球ができていたから、少しは前進したのかな?
そして最後のバッティングセンターで先輩との背中合わせのシーン。
映画のような美しいシーンでしたね〜
(MAPPAさんの背景というか美術というかカメラワークが本当に良い!!)
わだかまり(自分のせいで先輩の夏を終わらせてしまった罪悪感)を持っていた先輩が藤堂くんに対して「誰も悪くないだろう」と伝える。
真剣に藤堂くんのことを心配している先輩の優しさに藤堂くんの心が氷解したのか。「新しい仲間と次に進んでも良い」と少し自分を許せることができたのか。
大粒の涙を流して「すんません」と謝る姿に私までもらい泣きしちゃったよーーー(>_<)
過去の出来事は変えられないけど、少しでも「前向き」に捉えることができるようになれば「強さ」になるんじゃないかな?頑張れ!葵ちゃん(^ ^)
「忘却バッテリー」は本当に心理描写が素晴らしくて、そこがとても気に入っています。
残り少ないけど、今後の展開がとても楽しみです!